医療法人 社団裕正会 脇田整形外科

３）　介護老人保健施設（ウエルケア新吉田）の開設



脇田整形外科では、介護の必要な方の受け皿として、また在宅介護の助けのためにも、介護が必要なご老人をお預かりして、リハビリテーションを積極的に行って在宅復帰を図るため、介護老人保健施設ウエルケア新吉田を開設しました。地元で長年、整形外科診療を続けていますと、今まで通院されていた患者様も、加齢により通院が困難になったり、介護が必要になる方も少なくありません。

最初は、青葉区に開設を予定していましたが、建設用地の関係で、あざみ野から車で３０分程度の距離の港北区新吉田町となりました。最寄駅は、地下鉄の仲町台駅となります。

 

ここで、介護老人保健施設の役割についてご説明したいと思います。

介護老人保健施設は、日本の急激な超高齢化社会と変化に対応するためにつくられました。超高齢化は、医療の進歩による世界一の長生き国日本が、子供の出生数の低下も伴い、２０２５年には、日本の人口の３分の１が高齢者となってしまう勢いです。

厚労省は、この要介護の高齢者の急激な増大に対応するために、ゴールドプランを策定しました。従来までの医療保険に加えて新たな、介護保険制度を新設して、財源の確保を行いました。そして、地域に根差した在宅介護サービスを構築してそれを支えるための入所施設としての介護老人保健施設の新設を進めていました。介護老人保健施設は、介護を必要とする病状の安定している高齢者に対して、医療的には、医者と看護婦の医学的管理下でリハビリテーションを積極的に行って在宅復帰をめざすための施設であります。

病気を治療するための医療行為を中心とする病院ではなく、また介護を要する方の住居としての収容施設としての特別養護老人施設でもない、その中間的役割を担っております。



現在の介護老人保健施設ウエルケア新吉田についてご説明いたします。

全収容人数は１５０床の施設です。このうち、認知症専用の６０床が含まれます。施設は、３階建で、総床面積は約１５００坪です。一階部分に１２５坪の広い、リハビリテーション施設があり、ここで近くの方には６０人枠で通所リハビリテーションを行っています。その他視聴覚訓練室もあり１０人のＰＴやＳＴといった、理学療法士が、在宅復帰のためのリハビリ訓練を行っています。施設長は内科医の橋本先生です。高齢者の健康管理に熱心で、横浜市立大から一般病院で診療をしていらしたのをお願いして来ていただきました。施設のスタッフの努力で、入所者の在宅復帰率が年間５０％以上と、横浜市でも評判の良い施設なっております。

 

橋本先生のご挨拶  皆さんこんにちは。施設長の橋本佳巳です。 ウエルケア新吉田は病院ではありませんが、医師である私をはじめ、看護職、リハビリテーションの専門職などの医療の専門家と、介護や社会福祉の専門家が集まって、介護が必要になった方が、今後の人生を豊かに過ごしていただけるよう、日々努力をしています。 私たちは、 大切な人だから・・・ 　　　　安心　安全　そして楽しく という理念のもと、施設を運営しています。 質の高いサービスの提供、笑顔あふれる介護、安全で事故のない介助を心がけ、人とのふれあいを大切にしています。 自立支援はもちろんのこと、居宅サービス、訪問看護ステーションと連携して、在宅復帰に力を入れています。そして、地域に開かれた施設を目指しています。

４）　在宅を支える訪問看護と訪問診療

ウエルケア新吉田では、入所された方が安心して在宅復帰が出来るように、施設に付属する訪問看護ステーションと内科診療所ウエルケアクリニックの３人の医師が、２４時間体制で訪問診療を行っています。この訪問看護と訪問診療の内容についての詳しい説明は、次回に行いましょう。

 

医療法人裕正会　脇田整形外科の歩み

平成３年	脇田整形外科（整形外科診療所）開設
平成９年１１月	脇田整形外科を法人化し医療法人裕正会を設立
平成１１年４月	脇田整形外科デイケアルーム（通所リハビリテーション）を４０人枠で開設
平成１１年１０月	脇田整形外科で入院加療が必要な患者様の受け皿として、介護老人保健施設ウエルケア新吉田（１５０床）を開設ウエルケアクリニックも同時開設
平成１２年４月	介護保険制度発足
平成１４年８月	ウエルケア訪問看護ステーション開設
平成１６年７月	グループホームウエルケア（１８床）開設
平成１８年１０月	グループホームウエルケア新羽（１８床）開設
平成１９年８月	グループホームウエルケアSUN（１８床）開設ウエルケア療養通所介護SUN併設
平成２４年7月	脇田整形外科フィジカルケア（短時間通所リハビリテーション）開設
平成２５年１月～	在宅往診専門ウエルケアクリニック開設