整形外科医の日常診療から Orthopedic surgeons blog

医療法人裕正会の歩み ――介護保険との関わりを中心に―― その4

2015.10.17
カテゴリ:フィジカルケア
脇田整形外科フィジカルケア

脇田整形外科では整形外科と同じビルの4階、脇田整形外科デイケアルームの隣にて、短時間通所リハビリテーション施設“脇田整形外科フィジカルケア”を平成25年8月より運営しております。地域の皆様からは大変ご好評をいただいており、これまで定員満員のため空席待ち状態でしたが、このたび9月に施設を拡張することで定員数を増やし、設備も最新機器を増設し、皆様のご利用の機会を得ることとなりました。そのご報告とともに今回、この脇田整形外科フィジカルケア(以下フィジカルケア)の施設のご紹介をさせていただきます。今回、紙面を担当させていただくのは脇田整形外科総合リハビリテーション科理学療法士、山口耕平です。よろしくお願いいたします。

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さっそくですが、このフィジカルケアのイメージを簡単に一言で表現するならば、“高齢者向け運動施設”となりますでしょうか。当施設は介護保険のもと運営している施設のため、ご利用いただくためには介護保険の認定において要介護または要支援と認定されなければ利用ができません。つまりなんらかの障害をお持ちでないと参加することができないということになります。

フィジカルケアには、障害の軽い方はご自分で来室されますが、ご家族の付き添いのもと車椅子で来室の方もいらっしゃいます。しかし、利用者の方々が積極的に運動されており、通常のフィットネスクラブに引けを取らないような介護関連の施設とは思えない非常に活気のある施設となっております。

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さらには運動施設でありながら、皆様の憩いの場ともなっており、喫茶店で利用されているコーヒーメーカーも(何故だか!?)備えられていて、コーヒーのいい香りとともに皆様の笑い声が漂う、なんとも言えない幸せな空間となっております。

当施設開設の背景には、特に男性高齢者の方々は7時間近い長時間の拘束を嫌がられる方が多く、回復の可能性をお持ちなのに通所リハビリテーションへの参加を拒まれ、結果自宅にこもってしまい、改善の機会を失ってしまう方が意外に多い、ということがあります。そこで、「長時間の通所リハビリテーションは苦手だけどリハビリに取り組んで元気になりたい、という方々のニーズにお応えすること」を当施設のコンセプトといたしました。

その特徴は、まずご利用時間が12時間の短時間であること、来室された際に必ずリハビリ担当スタッフが20分程度のリハビリを毎回行うことが挙げられます。とくに要支援の方々については、本年度の介護報酬改定の影響により、周辺の同業施設では以前には受けられていた個別のリハビリが受けられなくなっているとの状況を伺っておりますが、当施設では引き続き要支援の方にも今まで通りのリハビリを提供しております。また施設に配置されている運動機器は高齢者の方でも効果的かつ安全に利用できる最新のものを取り揃えております。さらには整形外科で治療に利用されている電気治療機器や温熱機器も完備されております。実際に1〜2時間では使いつくせないほどの充実した設備であると言っても言い過ぎではないでしょう(笑)。

ご興味のある方はぜひ、脇田整形外科フィジカルケアまでお越しください。笑顔の素敵な若々しいスタッフが笑顔でお出迎え致します。皆様のお越しを心からお待ち申し上げております。(山口)