整形外科医の日常診療から Orthopedic surgeons blog

医療法人裕正会の歩み ――介護保険との関わりを中心に―― その3

2015.09.02
カテゴリ:その他
裕正会では、介護サービスの一環として平成11年10月に老人保健施設ウエルケア新吉田を開設しました。

ウエルケア新吉田では入所される方の療養に努め、ご家族様に安心していただけるようお預かりすることが大切な役割と考えております。さらに在宅復帰後の支援を行うために訪問看護訪問診療の体制を整えて医療サービスを行っております。(脇田)

 

機能強化型ウェルケア訪問看護ステーション

ウェルケア訪問看護ステーションは、介護老人保健施設ウェルケア新吉田の在宅復帰と在宅を支援する目的で開設し14年経ちました。現在は看護師22名と理学療法士4名で24時間体制在宅生活をサポートしています。訪問看護とは、看護師が自宅に伺い、病状の観察・病気の説明・生活の相談・医療器具の取り扱い・看取りなど幅広く対応し在宅生活を支援することです。

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我々が最も大切にしていることは、利用される方が望む人生をサポートするための伴走者になることです。「もう一度旅行に行きたい」の希望がきかれたら、病気や障害を抱えながらでも実現できる方法を医師と看護師皆で考え支援します。Aさんは毎年恒例だった熱海旅行に無事行くことが出来、「ありがとう」と笑顔を見せていました。看護の力で希望を叶えることが出来たことは私達の喜びでもあります。楽しさや喜び、たくさんの笑顔を引き出し、その人らしい人生を送っていけるように訪問看護として今後も関わっていきたいと考えています。

64-gen2noguchi  管理者野口雅代看護師



機能強化型在宅療養支援診療所ウェルケアクリニック

ウェルケアクリニックは24時間365日対応の訪問診療専門クリニックとして平成26年1月に生まれ変わりました。

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クリニックの理念は「訪問して治療を行なうだけでなく、患者さんや介護者の方が抱える様々な不安や悩み、リハビリのアドバイスや 生活環境の調整に至るまで時間をかけてサポートし、患者さんが、その人らしくより豊かな人生を送ることができるようにお手伝いすること。」であり、いわば何でも 相談できる『医療版コンシェルジュ』のような存在を目指しています。

64-gen4onodera 小野寺直樹院長

診療にあたる医師2人の専門は、在宅で要介護となりやすい脳卒中や認知症、パーキンソン病などの神経難病を専門とする「脳の内科」です。

64gen5mitsuhashi 三橋成輝副院長

例えば認知症の患者さんであれば、診断、治療をはじめ、家庭での問題対処法や施設への短期入所の手配など、ご自宅で伺うからこそできるきめ細やかな対応ができます。パーキンソン病などの難病も専門外来と同様に薬剤コントロールも可能です。また内科全般の知識を持った総合内科医ですので、脳梗塞後の再発予防や癌の緩和ケア、高血圧、糖尿病などの疾患にも幅広く対応しています。

ウェルケア訪問看護ステーションとは、単に併設しているのではなく、共通のカンファレンスやモバイル環境で使用できる電子カルテなどを用いて同一組織として融合することで、看護師と医師がシームレスに連携できることが強みです。さらに横山郁子副院長兼在宅療養部長がグループ全体を統括することで、通所リハビリ、ショートステイ、グループホーム、居宅介護支援事業所等の各事業とも切れ目のない連携を実践しています。

64-gen6yokoyama 横山郁子副院長兼在宅療養部長

 

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