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108号 変形性膝関節の治療についてお話します。

2023.02.13
カテゴリ:膝痛

変形性膝関節症の患者さんのための日常生活の注意事項

 

 

写真のように変形性膝関節症は長年かけて、日常生活で関節軟骨が徐々にすり減ってしまった状態です。症状の進行を防ぎ、関節軟骨を修復するためには傷んだ関節軟骨を保護するための日常生活の注意が重要となります。

 

<日常生活で膝関節への負担を軽減させる方法>

膝関節は日常生活で体重を支えて動く関節(荷重関節)です。膝関節の形状から考えると膝関節屈曲位での荷重は,伸展位に比べると局所に集中して荷重が加わりますので、しゃがんだ状態での荷重は、膝関節を痛める危険があります。

 

接触面積の小さな荷重はハイヒールのかかとで足を踏まれるようなものです。

 

膝関節が痛いときには、日常生活では、できるだけ正座、階段の上り下り、しゃがむ動作、長い坂道の歩行は避けるようにしましょう。

 

  

 

関節が特に痛いときは、杖をつくと膝の負担が少なくなり痛みを和らげます。

太りすぎると膝に大きな負担がかかります。

   

 

 

以上の日常生活の注意で、変形性膝関節症の進行を防ぎ、関節軟骨の修復が期待できます。次回はその他の治療法として、運動療法と薬物療法についてお話をしましょう。

 

医療法人社団 ̬裕正会 理事長 脇田 正実